どうも。おじライダー@遠藤です。
本日は私の愛車であるヤマハTZRについて記事にしてみました。
(注)TZRへの思いを主観的に長たらしく語っております
TZRの歴史
TZRのご先祖様はR Z?
1970年代、北米を中心に自動車排出ガス規制が強化され、2ストロークエンジンの使用が厳しくなってゆく中、最後の2ストロークスポーツモデルを作るという思想から誕生した
RZの【Z】はヤマハでは水冷を意味し、他に「Z」はアルファベットの最後の文字である事から「最後」の「究極」のといった意味も込められているそうです(諸説あり)。
さらにウィキペディアから引用させていただくと…
当時の同社製市販レーサーであるTZと同じボア・ストローク(54mm×54mm)の水冷2ストローク並列2気筒のレイアウトを採り、同クラスとして当時トップの35psを誇った。軽量化のため樹脂部品も多用されたほか、リアサスペンションにはロードスポーツモデル初採用のカンチレバータイプのモノショック(モノクロスサスペンション)、新デザインのキャストホイール、大型のハロゲンヘッドライトなど、当時の最先端アイテムを装備していた
今となっては当たり前に装備されているモノクロサスやキャストホイールは当時としては最先端の装備を備え、最も注目すべきは当時の市販レーサーであるTZと同じエンジンレイアウトを採用している事に尽きます。
RZ250Rへの進化
1983年に発売されビキニカウルの標準装備などに加え、エンジンはYPVSと言う排気デバイスを搭載して出力を43psに強化されます。
YPVSは当時の市販レーサーであるTZの同装置ですら機械式であったのに対して、ワークスマシンYZRと同じ電気式を採用していた
何やらよくわからんけど市販レーサーの性能を超えてワークスマシンと同じ排気デバイスを採用したとの事です!
さらにはフロントブレーキのダブルディスク化、リアブレーキをドラム式からディスクブレーキに変更。
RZシリーズの転機
1985年11月にTZR250が発売され、世間は空前のレプリカブームに突入していきます。
1986年7月、RZ250Rは2ストロークスポーツの廉価版モデルという位置づけでマイナーチェンジされます。
RZ250Rのその後
1988年7月にRZとしては最後のマイナーチェンジを行い、足回りを17インチ化、デジタル進角CDIの採用し、その後は後継車種R1-Zへと進化を続けていきます。

初代TZR(1KT)誕生
初代TZR250(1KT)
1985年発売。型式1KT。後継車種の3MA型と区別して「前方排気」とも呼ばれる場合もある。純レーシングマシンであるTZ250の公道仕様とも言えるハイスペックモデルであった
ハンドリングの良さは「ヤマハハンドリング」と呼ばれ、扱いやすいエンジンと倒し込みやすい車体など隠れた名機として、今でも一部で根強い人気を誇っています。
1988年に後期型(型式2XT)にマイナーチェンジをして、ホンダNSRやスズキRGVΓに対抗する為にCDIをデジタルに変更し、前後タイヤをラジアル化、メッキシリンダーを採用するなど大幅に改良されました。
それでも当時のNSR250Rに人気に押され、販売期間わずか一年弱で終わってしまった短命のバイクでもあります。
2代目TZR250(3MA)
ようやく今現在(と言っても29年前)の私が乗っているTZRの話です。
このモデルは当時の市販レーサーTZ250が採用していた前方吸気後方排気システムを一般車にフィードバックしており、エンジン前方にキャブレターが、エンジン後方に排気管が配置されている
NSRやRGV-Γなどの他メーカーのV型エンジンのバイクに対抗する為にヤマハが投入したスペシャルなマシンです。
一般の二輪車はエンジン後方に吸気装置(キャブレター)、エンジン後方に排気装置を配置していますが、レーサーTZ250の吸排気システムをそのままに採用。
しかし特殊な吸排気システムにより外気温やその時の空気密度の影響をモロに受ける気難しいエンジンとされ、また後方排気によってシート下にまっすぐ通るチャンバーの構造が結果としてバイクの重心を上げてしまい、ヤマハ車の特性でもあるヤマハハンドリングが失われ癖のあるハンドリングされています。
1990年にキャブレターの小径化やサーキットに対応したSPモデルが発売されますが、NSR250Rには対抗できずにV型エンジンへと移り変わっていきます。
TZR250(3MA)購入から現在までのレビュー
とにかく速え!!
バイクとはこんなに速い乗り物だったのでしょうか。
私は血迷ってこのバイクを通勤にも使っていますが、毎日が恐怖の連続です。
4000rpmあたりまでは大人しく加速していきますが、6000〜7000rpmを超えてからはバイクが激変します。
もう鬼です。
25年前にバイクに乗っていた頃はバイクがこんなに怖いと感じたことはありませんでした。
とにかく曲がる!
重心が高くて癖のあるハンドリンである事を述べましたが、25年振りのバイクだから忘れてしまったのでしょうか?
曲がりづらいと思ったことは一度もありません。
リアタイヤが18インチだからなのか、極端な前傾姿勢で、むしろ曲がりす過ぎる感すらあります。
とにかく止まりすぎる!
動画でも語っておりますが、2018年現在、新車で買える国内メーカーのバイクでフロントブレーキがダブルディスクのバイクはありません。
私がこのTZRで一番苦戦したのがこのストッピングパワーです。
峠とかサーキットとかの高レベルな話ではなくて、街乗りで交差点や踏切などで停車する時の話ですが、とにかく止まります。
停まるじゃなくて止まるです。
まさにカックンブレーキで超低速でのコントロールが非常に難しい鬼ブレーキです。
慣れてきてから落とし穴があった
正直、納車されて二週間はバイクを購入した事を少しだけ後悔しました。
私の場合、バイクとクルマを同時に維持する事は予算的にも難しく、バイクを購入すると同時にメインの移動手段になるという事です。
「今後、このバイクでやっていけるのだろうか?」
不安な毎日を過ごしていましたが、スピードにも慣れてきて、ブレーキも二本指でレバーを引き薬指を挟んで調整するなど徐々に対応できるようになってくると、そこはもうバイクですよ!
あの恐ろしい加速も慣れてしまうと軽快に感じヒラヒラと街を流せていると勘違いしてしまいました。
そしてそこに落とし穴があった訳です。
※例の落とし穴はこちらをご覧ください
結局TZRってどんなバイクなのよ
通勤には向いてません
恐ろしいまでの加速感とストッピングパワー。
そして中年にはキツ過ぎる前傾姿勢のポジション。
当たり前ですが毎日通勤に使うようなバイクではありません。
モトブログにも向いてません
上記の「加速」「カックンブレーキ」「ポジション」に加え、けたたましい排気音。
撮影中の声がかき消されます。
また振動の多いバイクですので声が震えて聞こえます。
とてもモトブログで使うようなバイクではありません。
それでも私がTZRに乗る理由
好きだからです。
憧れのバイクだからです。
カッコいいからです。
思い入れのあるバイクであれば扱いづらくてもピーキーでも意外にどうにかなってしまうものです。
これからリターンライダーになろうとしているアナタ!
どんなバイクに乗ろうか迷っていませんか?
私から言えるのはたった一言です。
この記事のまとめ
- RZからTZRまでの開発の経緯が痺れる
- TZRは乗りづらくて大変なバイクだよ
- それでも好きなバイクに乗れるって幸せだよ